〜認知度は70%超えるも味に課題 実食率の高い代替肉には辛口評価~
ミヨシ油脂株式会社(本社:東京都葛飾区、代表取締役社長兼CEO:三木逸郎)は、全国の消費者約2000人を対象にプラントベース食品(※1)に関する調査を、2021年11月15日~11月17日に実施しました。
◇プラントベース食品の認知度は70%と高い一方で、実食経験者は44%と低いことが分かりました。
◇「味の改良に期待する」と答えた消費者は40.1%で、特に実食経験者は「物足りなさ」を感じていました。
◇実食率の高い「代替肉」でも「満足感」、「風味や食感」に対する評価が低く、課題が残りました。

調査対象:全国の20~79歳の消費者
回答者属性:男性:女性=48.3:50.6(その他1.1)、未既婚問わず
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年11月15日~2021年11月17日
有効回答数:2155
◆プラントベース食品の認知度は7割超え
「プラントベース食品を知っていますか?」という質問に対し、36.3%が「具体的に知っている」と回答しました。「聞いたことがある」(37.3%)を含めると、プラントベース食品の認知度は70%を超えることが分かりました。

プラントベース食品についてのイメージについて10個の項目を提示し、「とてもそう思う」「ややそう思う」「どちらともいえない」「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」の5段階で評価を求めました(複数回答)。

・「栄養価が高そう」:51.3%
・「安心安全な原材料を使っている」:56.8%
・「健康に良さそう」:67.3%
・「地球環境にやさしそう」:53.2%
◇味のイメージに関しては、「おいしそう」「風味がよさそう」「食感がよさそう」「満足感がありそう」に対して「あまりそう思わない」・「まったくそう思わない」と回答したのはそれぞれ20%程度で、評価は高くないもののネガティブなイメージが強いわけではないことが分かりました。
◇「どちらともいえない」の回答が約50%の項目は半数で、プラントベース食品に対するイメージの弱さがうかがえます。プラントベース食品の認知度を上げるだけでなく、特徴やメリットを消費者にアピールする必要性が感じられました。
◆プラントベース食品、実食体験ありは4割
食べたことがあるプラントベース食品について質問したところ、「食べたことがない」が56%と過半数を占めました。「食べたことがある」が20%を超えた食品は「大豆ミート・グルテンミートなどの代替肉」と「植物性ミルク(豆乳・オーツミルクなど)」のみでした。


プラントベース食品の実食経験者に対して、食品ごとの「味」の感想を「おいしかった」「おいしくなかった」「満足感があった」「物足りなかった」「味が濃かった」「味が薄かった」「風味や食感に違和感がなかった」「風味や食感に違和感があった」の8項目で評価を求めました(複数回答)。
◇評価が最も高いのは「植物性ミルク」で、回答者の57.5%が「おいしかった」と回答しました。次いで「代替魚」の回答率が高く(51.7%)、過半数が「おいしかった」と回答したのはこの2品目のみでした。









「プラントベース食品に今後期待することは何ですか」という質問に対して、「特にない」を含めた8項目で回答を求めました(複数回答)。

◇購入・体験ルートで期待が高いのは「量販店やコンビニエンスストア」(21.4%)で、「オンライン通販サイトで購入できる」(3.8%)に比べ17.6ポイントもの差がつきました。今後の販路拡大のヒントとなりそうです。
◆補足事項
※1 プラントベース食品=(動物性原料ではなく、植物由来の原材料を使用した食品 例:大豆ミート)
ミヨシ油脂株式会社 経営企画CC室
担当:堀越
e-mail:info@miyoshi-yushi.co.jp