失敗を糧にできるから、明日はもっとがんばれる

食品部門

研究開発職(応用開発)

2009年入社

真っ黒に日焼けしながら、海洋生物のサンプル採集に奮闘していた学生時代を経て、就活では自らの研究が身近なものづくりにつながる、素材メーカーを志望。入社後は、食品技術の世界で、新製品や粉末油脂チームに配属され、経験を積みました。現在は、クライアントのニーズに応じた技術開発と経営企画室を兼務。未知なる領域へトライする仕事のやりがいとは?

生の声にふれ、
よりよい製品を開発

「ものづくりできる」ことを軸に就活をすすめるなかで、素材メーカーの存在を知りました。開発した素材がいろいろなカタチになる可能性と、粉末油脂という新しい素材に興味をもちました。1年目は新製品開発チームに配属。マーガリンを中心にさまざまな油脂の分析方法、パンや菓子の作り方など、基礎的な力を蓄えた時期でした。2年目からは粉末油脂のチームの一員に。こんにゃく麺など特殊な製品にも使われ、知見も少ないなか、効果を理論的に説明するむずかしさを痛感。小麦粉や砂糖などパンや菓子に関わる素材も含めて、トータルに食を科学として認識しました。

現在は、クライアントの要望に応じた製品開発をしています。これは、自社のあらゆる製品に改良を加える仕事。幅広い製品に関わりつつ、スピード感も求められます。場合によっては、営業部門と一緒にプレゼンをすることもあり、技術の仲間も含めチーム全体で着手。生の声にふれつつ、改良点を説明するまでを任されています。

自分で経験した
失敗は糧になる

クライアント対応の仕事はチームで取り組むことが多くなっていますが、個々の研究も任されています。私が取り組んでいるのが、社内から要望のあった機能性油脂の改良です。これは主力製品の廉価版なのですが、その食感が敬遠されていたことから、良好な食感を得られるようにするのが目的でした。そこで、新しい素材を加えて、さまざまな配合を試したところ、途中ミキサーがまわらなくなってしまうトラブルが発生。一般的なマーガリンとは配合や製法も異なることから、原因がわからなかったため、上司や同僚に相談しました。

やはりそれぞれの分野に精通した人はいるもの。アドバイスを受けて、可能性の1つ1つを試していき、トラブルを解消。まだ仮段階ではありますが一旦、製造が可能になりました。いまは、その素材のスペックを元の製品とどう差別化していくかを検討しています。今回、何十回と試行錯誤を繰り返しましたが、失敗であったとしても、それぞれの結果は自分の糧になる。研究開発は、ショートカットを残すだけじゃなく、落とし穴を知ることも大切。挑戦させてくれる環境が、がんばれる理由かもしれません。

学びの機会を
新たなチャンスに

ミヨシ油脂は、やる気があればさまざまな機会を与えてもらえます。私は、9年目に日本パン技術研究所に、3カ月研修に行かせてもらいました。それまで、開発の過程でパンを焼いたり菓子をつくったりしてきましたが、材料や工程がどんな意味を持っているかについて勉強不足でした。研修は、パンについて理論的に学ぶことができる場。どのように生地がふくらむか、発酵の時間が短かったり長かったりしたらどうなるか、などを学習。今は、マニュアルに縛られず、考えながらパンを焼けるようになりました。

また、経営企画室と兼務している関係で、春にはビジネススクールにも通わせてもらいました。ここでは課題解決力と人に伝える力を習得。これまで、製品の開発に注力してきましたが、これからは市場の動向や会社のしくみも踏まえて、製品を考えていく段階に来ています。食品の開発というと、成熟した業界と思われがちですが、技術的にも世の中的にもトライが必要。ものづくりを俯瞰しながら、新しいことをやっていきたいと思います。

INTERVIEW そのほかの先輩社員インタビュー

  • 食品部門

    営業職(大手製パンメーカー担当)

    2014年入社

  • 食品部門

    研究開発職(応用開発)

    2009年入社

  • 食品部門

    マーケティング職

    2016年入社

  • 油化部門

    営業職(化成品担当)

    2011年入社

  • 油化部門

    研究開発職(基礎研究)

    2001年入社

  • 生産部門

    エンジニア職

    1995年入社

  • 生産部門

    製造職(食品・東京工場)

    2015年入社

  • 生産部門

    製造職(油化・名古屋工場)

    2013年入社

MIYOSHI OIL & FAT CO.,LTD.