素材と産業を橋渡しし、新しい市場を切り拓く

油化部門

営業職(化成品担当)

2011年入社

小学校から大学まで、野球や駅伝、ラグビー、バレーボールとさまざまなスポーツにトライ。卒業後は、素材メーカーの事業の広さに惹かれ、ミヨシ油脂に入社。油化営業に配属後は、幅広い領域をカバーしようと、自社の各工場にも足を運ぶよう心掛けていたといいます。そんな彼に油化営業のおもしろさを聞くと、「素材をさまざまな産業に橋渡しできるところ」と回答。その魅力を語ってもらいました。

あらゆる産業に
素材を提案する仕事

ミヨシ油脂を知ったのは、大学の研究室で素材メーカーの存在を教えられたときのこと。食品だけをとっても、油はいろいろなところに使われている。その幅広さに興味をもちました。入社後に配属された油化本部営業部は、化成品、油脂製品、環境産業製品の3つの分野で営業活動をすすめています。扱っている品目は幅広く、香粧品原料や工場の排水処理をする素材など業界は多岐に。実際に製品を卸している会社は、数千社にも及びます。

私は化成品を中心に営業をしていますが、油脂製品や環境産業製品を提案することも多々あります。油化営業では、ある素材を1つの産業に向けて提案するのではなく、さまざまな産業に向けて提案する一面もあります。例えば化粧品業界で使われる素材を製紙業界に活かすという提案もあるわけです。また、営業というと客先に足しげく通うイメージもありますが、油化営業の場合は社内外のパイプ役を担うのも大切な仕事。例えば、年間数百トンの受注が決まったら、工場でどのような体制で生産するかを調整します。そうした規模の大きさも、やりがいの1つです。

年間数百トン単位のビジネスを獲得

入社3年目に、ある大手企業が新しいビジネスを開拓するにあたって、脂肪酸誘導体製品をつくる会社を探しているという話がありました。そこで、その企業の担当者に当社の強みを話したところ、開発力や供給能力などのニーズがマッチ。打ち合わせが始まってからも、「一緒にビジネスを推進しよう」という雰囲気の下、新製品の開発が進みました。こちらとしてもさまざまなソリューションを提案し、3年くらいかかりましたが、双方信頼のもと仕事を進め、「これでいこう」という製品をつくることになりました。

しかし、工場で製造を開始する段階になると、スケジュールや設備などさまざまな問題が噴出。社内の「難しい」、ユーザーの「こうして欲しい」という状況を調整するのが一番大変でした。しかし、これが自分の腕の見せ所。1つ1つに対して、落としどころを見つけていき、社内外に仲間をつくるつもりでがんばりました。そして、数ヶ月要しましたが努力の甲斐もあり、ようやく納入を開始でき、供給体制も軌道に。結果として、年間数百トンの数量の新規ビジネスとなり、この年の従業員表彰を受けることもできました。

引出しを広げて、
さまざまなフィールドへ

そのビジネスをやり遂げて気付いたのは、金額や数量の大きさ以上に、人のつながりの大切さ。つまり、社内外に「この人のためにがんばりたい」と思われること。営業という職種の価値は、そこにあるのかもしれません。一方で、油化部門の営業は、さまざまな産業と結びついている仕事です。ミヨシ油脂がつくっている素材に対して、この業界ならこういう提案ができる、あの業界ならこんな提案ができる、というコーディネートもできます。営業は、技術の様に素材を開発する職種ではありませんが、素材と会社をつなげる仕事。新しい市場をつくるという観点で、自ら開発に携わっていると感じます。

日本だけでなく海外の広がりにも可能性がある世界。実際に、ミヨシ油脂の油化部門の海外への売上げも伸びており、私のような若手でも海外の会社をクライアントに持ち始めています。今後も、海外ビジネスの更なる推進に向け注力するのが、課題の1つ。油化の素材は、それだけ海外で通用する競争力があります。今後は多くの引出しを持って、フィールドの広い営業マンになるのが目標。ミヨシらしい製品の開発・開拓を、さまざまな産業に向けて働きかけたいと思います。

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MIYOSHI OIL & FAT CO.,LTD.